Interview

社員インタビュー

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まるで生きているかのような、ポケモンの「動き」を作る

O.Y.

3DCGアーティスト アニメーター

大学でCGを学んだ後、映像制作会社でCGクリエイターとして勤務。モデリングやエフェクトにも幅広く携わるが、スペシャリストとして専門性を高めたいと考え、転職を決意する。もともとゲーム業界を志望しており、一番好きなゲームが『ポケットモンスター』シリーズだったことから、2017年にクリーチャーズに入社。

2023年3月29日

生き物としての魅力がある「動き」をデザインする

『ポケットモンスター』シリーズの開発において、3DCGアニメーターとしてポケモンに「動き」をつけています。「動き」は、キャラクターモデラーが作ったポケモンの3Dモデルをより生き生きと魅力的に見せるという重要な役割を持っています。
一般的なモーションデザインでは主に人体に動きをつけることが多いと思いますが、クリーチャーズでは多種多様なポケモンに動きをつけていきます。ポケモンのモーションは、一度作れば終わりというわけではなく、1000種類を超えるポケモンの動きを少しずつブラッシュアップし続けています。
よりよい動きを作るために、ポケモンの設定に忠実に動きを作るのはもちろん、一匹一匹に対して自分なりの提案も積極的に行います。ブラッシュアップのヒントとして、生物の観察や生態の調査を日々行っています。生物の「動き」と生態がどのように繋がっているのか、研究を重ねることで自分の引き出しを増やすことができていると思います。

ゲームの中の制約を想像力で乗り越える

1000種類を超えるポケモンがいると述べたとおり、これほどバリエーションのある「動き」を作る体験ができるのは、クリーチャーズだからこそだと感じます。
どのポケモンのモーションデザインにおいても共通して必要なものは、生き物の骨や筋肉の構造、重力と浮力の関係についての知識、そして想像力です。
重いポケモンはゆっくりと動き、軽いポケモンは素早く動きます。同じ尺(フレーム数)の中で異なる重さや軽さを表現するのは難しく、自分の想像力も働かせて動きを作ることが必要です。
正解がないので、とても難しい部分であり、時間をかけて苦労しながら動きを作っているからこそ、自分がモーションを手がけたポケモンが画面の中でゲームの世界観と合わさり、実際に動き出す瞬間を見てようやく、命が宿ったような嬉しさと安堵を覚えます。さらには、世界中のプレイヤーがゲームで動くポケモンについて様々な反応をしているのを目にしたときは、アニメーターとしてのやりがいも感じます。

生き物への興味が、リアルな動きにつながる

私自身、生き物が大好きで、自宅で昆虫から爬虫類までさまざまなペットを飼っています。休日には、動物園や水族館に足を運んだり、本を読んだり、動画を見て生態を勉強することもあります。生き物が好きだということは自然と今の仕事に活きていると思いますが、苦手な生き物がいるからといって、この仕事に向いていないということはありません。
大切なことは「興味を持つ」ということです。苦手な生き物に対しても、「なぜ苦手に感じるのだろう」と考えてみると、新しい発見があるはずです。先入観なく生き物の観察を楽しめる人が向いている仕事だと思います。

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