Interview

社員インタビュー

LINE

アニメであり、リアルでもある。独自の世界観を表現する奥深さ

T.T.

3DCGアーティスト 3DCG背景アーティスト 名探偵ピカチュウ

製造業というまったくの異業種でキャリアを始めた後、退職して専門学校でCGを学び、ゲームのCG制作を行う制作スタジオに入社。コンシューマーゲームのキャラクターと背景の3DCGモデリングを約8年担当する。よりゲーム制作の内部に入り込みたいと考えるようになり、クリーチャーズに転職。

2021年3月25日

リアルとポケモンの融合を図る『名探偵ピカチュウ』

『名探偵ピカチュウ』完結編の開発プロジェクトで、背景のリードアーティストとして制作のスケジューリングやモデルのチェックを担当しています。ポケモンの世界は仮想世界のものでありながら現実味もあるという独特の世界観が特徴だと思っており、仮想世界と現実世界の境界をせめぎ合いながら背景の制作を行っています。私は前職まではリアル系の制作が多かったのですが、実際にポケモンに関わってみると、目標となるものが現実世界にはないこともあり、より難しさや奥深さがあると感じています。また、マシンパワーで強引に押し切るようなことはせず処理負荷も考慮するなど、学ぶべきことは多いですね。

ポケモンを題材にした作品である以上、背景のテイストを検討する際、ポケモンの世界観を絶対に損なってはいけないという明確なルールがあります。ですが、それは決してクリエイティブの範囲を狭めるわけではありません。事実、現在携わっている『名探偵ピカチュウ』の完結編ではリアルな領域へも果敢に攻めており、プロジェクトによって状況は変わります。リアルとポケモンの世界をどう融合させるのか。そのチャレンジが面白い部分です。

新しい技術やツールには積極的にトライ

自分の担当領域だけに留まらず、プロジェクトの中心に近い位置で仕事ができるのはクリーチャーズの魅力です。私の前職ではあくまでもモデリングの作業が主で、それ以外の作業には手を出しにくかったのですが、クリーチャーズは非常にフラットで柔軟な環境なので、仕様の策定といった背景の制作以外の領域も経験することができました。また、CG業界では新しいツールの学習や習熟が欠かせませんが、クリーチャーズではsubstance designer*等の現在主流になっている技術の習得にも積極的です。やはりクリエイターが中心の会社だからでしょうか。3DCGデザイナーに限らず、新しいツールや技術を貪欲に取り入れている人がとても多い印象があります。私自身が経験した範囲でも、新しいツールを提案すれば大抵のものは採用してもらえていますね。

現在、私が背景のリードとして感じている課題はノウハウが属人化しやすいという点です。これは少数精鋭の組織ゆえの課題でもあるのですが、今後はノウハウの共有化を進め、組織内で経験値を貯めて、背景のチームをもっと強化していきたいと考えています。

*ノード(シェーダーの中で使用する、一つ一つの要素)ベースでプロシージャル(数式や処理を組み合わせ、何らかの操作を行うこと)なテクスチャを作成するソフトです。

3Dプリンタで作りたい動物フィギュア

クリーチャーズは一般的なゲーム開発会社と比べると、ゆったりとした雰囲気の会社だと感じています。それは、世界的に実績を持っていることにも関係していると思いますし、仕事以外の時間を大切にし、様々なコンテンツに触れることでクリエティブの幅が広がるという意識が、社員の中に共通して存在するからだと思います。そのような環境なので仕事以外の時間も持ちやすく、周囲ではCG系のセミナーに参加したり、個人的にゲーム制作を学んでいる人もいます。

私自身に関していうと、CGという画面上のものを制作しているためか、現実の立体物を作りたいという欲求が高まっています。最近では3Dプリンタが低価格になってきていることもあり、そろそろ購入しようかと考え始めているところです。3Dプリンタで作りたいのはやはりポケモン…と言いたいところですが、リアルな動物のアクションフィギュアを作ってみたいですね(笑)。

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