Interview

社員インタビュー

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業務効率を改善しながら、クリエイターの創造性も支え続ける

M.Y.

デジタルゲーム開発 プログラマー 社内ツール開発

大手ゲームメーカーでアーケードゲームのプログラマーとして勤務した後、転職した会社でソーシャルゲームの運営を担当する。プロジェクトが一段落したところで、一度はコンシューマーゲームに携わってみたいと考えて転職活動を開始。多様な業務に携わることのできる開発チームを持ったクリーチャーズと出会う。

2021年3月25日

ポケモンカードゲームの社内向けツールを開発

現在はポケモンカードゲームの制作時に使用する社内ツールの開発を担当しています。ポケモンカードには1枚1枚、HP(ポケモンの体力)や高さ・重さ、ワザなどの情報が記載されています。それらの情報をデータベースとして集約し、開発メンバーが記入・管理できるようにすることがツールの目的です。

これまでも別のツールで管理は行っていたのですが、手違いが起こる可能性や、過去のデータの参照に時間がかかるなどの課題もありました。現在開発中のツールが形になれば、業務の効率化に大きく貢献できるでしょう。この業務で難しい点は、ポケモンカードゲームはすべてを標準化*できる作りになっていないことです。例えば、ポケモンカードゲームは通常、ポケモンのカードにHPが記載されていますが、ポケモンではないカードなのにHPの記載がある、といった特殊なカードも中にはあります。システムの都合だけで言えば、本来HPの記載がないカードには、そういったフォームは必要ないはずです。しかし、これまでにない「遊び」が生まれる余地も残しておかなければ、クリエイターたちの創造性が損なわれてしまうことになります。プログラマーとしては悩ましい点ですが、創造性を尊重しながらツールを作るのは、やりがいでもあります。

*標準化とは、仕様や形式を統一することです。ここでは、ポケモンカードゲーム全体の仕様のことを言います。

メンバーから「感謝される」という醍醐味も

以前のプロジェクトでは、ゲームやグッズの開発や監修に利用する「業務用ポケモン図鑑」の開発に携わっていました。ポケモンの情報をブラウザ上で参照できるデータベースサイトで、テキストや画像のほか、3DCGで動きのパターンも確認できるものです。一般的なWebサイトの作りですと、ページ遷移の度に3Dエンジン(Unity)の読み込みが必要になる為、快適に閲覧出来ません。SPA(Single Page Application)*1という技術を用いれば、1度読み込めばそのあと処理が不要になる事に気づいたので、非常にトリッキーな最適化*2を導入しました。同時に長く保守を行う事を想定して、破壊的なAPI更新*3が少なく、データフローもカッチリしていたAngularというWebフレームワークを選択してフロントエンドを開発しました。

使ってもらったメンバーたちから「便利になった」という感謝の声をもらえて、とても嬉しかったですね。

私自身は、特定の分野に特化したスペシャリストとしてではなく、いろいろな経験が積みたいと考えてクリーチャーズに入社しました。そして、希望していたコンシューマーゲームの開発に始まり、社内向けのツール開発など、幅広い経験ができています。ゲームを開発したいという気持ちもなくはありませんが、多くのメンバーたちに感謝してもらえる今の仕事にも大きなやりがいを感じています。今後も、いい意味でこだわりを持ちすぎないようにしながら、さまざまな経験を積んでいきたいと思います。

*1 Webサイトの構築方法の一つで、操作の度にページ全体を再読み込みを行う一般的な仕組みとは異なり、最初に読み込みこまれたスクリプトがサーバーと通信を行って画面を遷移させる仕組みの事

*2 課題解決のために、一般的には選ばない仕組みを用いたという事。一般的でない為、保守や引き継ぎ際に問題となる事もあるが、他に方法が無ければ課題解決という目的達成の為に正当化される

*3 複数のプログラムを繋ぐ部品の事をAPI(Application Programming Interface)と呼び、これが破壊的な更新という事は、部品の型が合わなくなる更新が行われるという事

猫とリクガメに囲まれた在宅ライフ

新型コロナウイルスの影響から在宅勤務を行っていますが、サポートの手厚さには驚いています。在宅勤務を開始してすぐに手当が支給されましたし、会社のデスクとは別で自宅にも作業用のデスクトップPCを送ってくれました。自分の会社のことながら、さすがクリエイター中心の会社だと改めて感じました。とはいえ、個人的には自宅で緊張感を保つのが難しいので、状況が許されるようになれば、できるだけ出勤したいと考えています。

自宅では妻の希望で猫2匹とリクガメを飼っているのですが、最近ではリモートのカメラを設置して、猫とリクガメのライフログのようなものを集積するプログラムが作成できないかと検討中です。

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