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クリーチャーズな人々

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『ポケモン』を使ったまったく新しい遊びを生み出せる楽しさ

S.T.

デジタルゲーム開発 ゲームデザイナー

新卒で入社したゲーム制作会社で10年間にわたり、パズルゲームやシューティングゲームの制作に携わる。その後別業界に転職したが、以前の同僚だったディレクターの誘いを受けてクリーチャーズに入社。現在は『名探偵ピカチュウ』の続編プロジェクトに参加し、ゲームデザインを手掛けている。

再び火が付いたゲームづくりへの情熱

小さな頃からゲームが大好きで、以前もゲーム制作会社に勤めていました。大規模なプロジェクトを乗り越えたことでやり切ったという思いがあり、別業界に転職していましたが、昔から好きだった『MOTHER』シリーズを遊び直して感動したことで、再びゲーム熱が高まりました。そんなタイミングでお誘いがあったのです。クリーチャーズは、『MOTHER』シリーズの開発に携わった石原会長(代表取締役会長・石原恒和)が立ち上げ、当時のクリエイターも多数在籍しています。運命を感じ「これは受けた方がいい!」と入社を決めました。

入社直後から、シネマティックアドベンチャー『名探偵ピカチュウ』の続編プロジェクトに参加し、事件のあらすじやサブイベントの検討、音声収録立ち合いなどを担当しています。すでに他作品で知られているポケモンを組み合わせるゲームデザインは制約が大きいと思われるかもしれませんが、900種類以上*存在するポケモンにはそれぞれの個性や特徴があります。「しっぽから火が出ているので、水に触れるのはよくなさそう」だとか、「ほっぺから電気が出ているので、電球に近づけると明るくなるかも」といったように、見た目や特徴を通じて遊びのルールが伝えやすいです。どんな場所や時代でも個々のポケモンらしさが生かしやすいため、比較的現代社会に近い舞台の『名探偵ピカチュウ』でも、ポケモンの個性をうまく遊びの中に取り入れられるように、考えを巡らせるのがとても楽しいです。

*2022年1月28日現在

ポケモンの世界を広げ、多くの人に届くゲームデザインを

映画でも知名度があがった『名探偵ピカチュウ』の世界では、現実世界でいうさまざまなテクノロジーや科学に替わり、個々のポケモンの能力が活かされています。ドローンのようにひこうポケモンがカメラを構えて番組を撮影したり、コンロではなくほのおポケモンが火を噴いていたり……。続編でも、「いま目の前にあのポケモンがいたらこんなことをするだろう」と考えを広げ、ゲームの世界で動いてもらっています。

ポケモンファンやニンテンドー3DSの前作を遊んでくれたユーザーの方だけでなく、映画『名探偵ピカチュウ』から存在を知った方など、世代や地域を問わず、いろいろなタイプの方に楽しんでもらえるゲームに仕上げることを目指しています。

以前プレイした『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』の冒頭では、「十字キー」の使い方や「Aボタンが決定」「Bボタンが戻る」ということを教える画面が用意されており、初めてゲームに触れる方も想定したゲームデザインに感銘を受けました。私自身、根っからのゲーマーですが、制作においては人を選ぶような表現ではなく、多くの人に共感してもらえるような遊びにするために試行錯誤しています。

ポケモンゲームのジャンルを広げる挑戦をしていきたい

アドベンチャーゲームを作るにあたっては、有名なホラーアドベンチャーや古典的な名作までプレイしなおし、勉強をしています。プロジェクトのたびにそのジャンルのゲームを遊ぶので、常にプレイ予定のゲームが積まれている状態です。自分が一度開発に携わると、ゲームを遊びながら「このシーンでこんな仕組みを考えているんだ」「この部分の制作は苦労しただろうな」といったゲームデザインがわかるようになることも楽しいです。

私は学生時代、映像学科で脚本について学び、緊張と緩和を通して心地よくさせる感情の運用益こそが面白さであり、ゲームデザインにも応用できると思っています。余談にはなりますが『カサブランカ(1942年・アメリカ)』はお手本のような脚本の作り方をしていて本当に素晴らしい映画ですので、ぜひ鑑賞をおすすめします。

ポケモンはこれまでゲームをやりこんできた人にも、あまりゲームをやらない人にも楽しんでもらえるコンテンツです。さまざまなゲームが出ていますが、ポケモンが活躍できるジャンルはそれこそポケモンの種類に負けないくらい広がっていると思います。私もアドベンチャーに限らずさまざまなジャンルのポケモンゲーム制作に挑戦して、周囲の家族や友達も一緒に遊べるようなゲームをこれからもたくさんつくっていきたいです。

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